y

ザ・レポートのyのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・レポート(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

すごい。
CIAの闇。
拷問のメソッドをパワポ(?)で説明するシーンにぞっとした。あのプレゼン資料を作るときどんな気持ちなんだろう。彼らがEITを実践したくてたまらない、その背景も考えたいと思った。研究者としては仮説を実証したい欲求が強いからか。CIA側については、終盤にダンが言っていた通り、始めてしまったからには正当化しなきゃいけなかったからなんとしても成果をだすために続けるしかなかったってことか。

アルカイダ工作員に拷問するシーンはたまに映画で観ているのに、効果的な尋問方法を研究する人、それを指示する人の存在についてあまり考えたことがなかった。

正義を貫いて調査に没頭するダン、葛藤もありながら決断したファインスタイン議員、2人ともすごい。

過ちを認めることのできる法治国家でありたい。みたいな言葉も印象的だった。アメリカの誇りを守るためにやっていることです、っていう表現をすることが大事なんだろうなと。
それと、ナチと同じです、みたいな台詞もすごかった。
ゼロ・ダークサーティーを一瞥する冷ややかな目も。
911やイラク戦争関連のアメリカ映画は関係者を英雄視して政府を支持するような視点のものも多いけど、不勉強なりにせめてさまざまな視点から描かれた映画を色々観るようにしたい。

アダム・ドライバーは何をやっても本当に素晴らしい…。感情的に声を張り上げるシーンでも、ちゃんと言葉が耳に入ってくるなと思った。
映画の内容とあまり関係ないかもしれないけど、ダンの話し方や議論になったときの発言がとてもロジカルで憧れる。

メモ:
senatorは上院議員、representativeは下院議員、congressman(congressperson?)は議員(全般)という理解で良いのかな。
y

y