taominicoco

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画のtaominicocoのレビュー・感想・評価

4.5
一足早く、オンライン試写にて鑑賞させてもらいました。

『パッドマン 5億人の女性を救った男』の製作チームが再集結し、制作した本作。
ちなみに、『パッドマン』は未見です。

すごく、面白かった!

アジア初の火星探査機打ち上げに、インドのあの料理がヒントを与えていたとは!

実話をベースにしているとのことですが、エンタメ色が強めなので、だいぶ脚色されてるいるかな?という印象です。

ボリウッド映画ではお馴染みのダンスシーンも少しあります。

2時間ちょっとの映画なのにインターミッションもあるという、ブレない感じにニヤニヤしてしまいました。

火星探査機の打ち上げまでは苦難続きです。スタッフも若手や引退間際の人と寄せ集め感が否めないない感じ……。
計画を阻止しようとするNASAからは妨害があり、予算もとんでもなく削られます。

ドラマ『下町ロケット』的な展開です 笑


予算60億ルピーだそうで、現在のレートだと約84億円?ですかね。

庶民には相場が全くわかりませんが、ハリウッドの大作映画の制作費よりも安く、インドは火星探査機の打ち上げに成功したんだ!というのが誇りとして語り継がれているそうです。


無い袖から知恵を絞り出すのって、女性の方が圧倒的に得意な気がします。

本作で焦点が当てられているのは、家庭を持ちながら宇宙開発に奮闘する女性たち。同じ家庭人として、頼もしく感じました。

彼女たちを温かく時に厳しく、見守りながら一緒な任務遂行する男性も素敵でした。

個人的にチームリーダーの一人、タラさん(女性)が祈るシーンが好きです。

息子に「科学者なのに、お母さんは良く祈ってるね」と問われて、タラは「科学よりも神の力は大きいのよ」と答えます。

わたしもどちらかというとリアリストですが、人智の及ばない状況では祈ります。

「明日は何がなんでも晴れてくれー」とか 笑

宇宙開発分野の科学者の精鋭でも、神の存在を信じている人間性に、好感と親近感が湧きました。

はらはらドキドキ!
ジェットコースターのような展開の先は、特大のハッピーエンド。

ツッコミどころも多いけど、文句なく楽しいし、幸せな気持ちになれる秀作です。
taominicoco

taominicoco