長回しを多用するただの日常性に満ちた映画かと言えばそんなことはなく、妙な縁と偶然が積み重なっていって思いもよらない方向へ物語が進んでいくような作品。だからといって登場人物間の関係性が完全に露わになるわけじゃないし、下北沢という狭い街だからこそ有り得なさそうで有り得そうな話になっているところが丁寧。偶然性に満ちみちた映画だけど全然ご都合主義的な感じがしない。
下北沢なんて年に数回しか行かないけどそれでも何回か行ったことある店が実名のまま出てきてドキドキした。確かにあの街ってやたら知り合いに会うんだよな。
