下北沢で生活する青年を取り巻く人々のお話。
古着屋で働く青年が彼女にフラれるというどこにでもある日常風景から始まる。しかし、映画だからといって何か事件起こる訳ではない。
下北沢で暮らす人々が互いにほんの少しずつ影響しあって徐々に完成形の無い「町」と「カルチャー」を作っているのだと教えてくれる作品であり、登場人物と同じくらいの年代である自分としては作品の空気感に共感を覚え、とても楽しめた。
この映画の会話シーンは居酒屋で横に座っている知らない若者どうしの会話を聞いているような生々しさがあった。一言で言えば役者たちが醸し出す下北沢の若者っぽい空気感が凄まじい。
内容というより空気を楽しむ映画かな。でもその空気がとてつもなく心地よかった。今泉監督恐ろしや。