たけ

街の上でのたけのレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
4.5
行きつけのバーでのマスターとの会話も、ライブ終わりに美人のお姉さんから煙草を貰うことも、二次会抜け出して女の子の家に転がり込むことも、彼女の不倫相手が朝ドラ俳優だったことも、ラストシーンの全員集合!!なんて経験も無いけれど、「ああこの感じわかるわかる(笑)」って気持ちになるのは何故なんだろう!

その場にいる訳でもないのに、勝手に人の日常を盗み見しているような感覚に陥って、青の一挙手一投足に小っ恥ずかしさを感じてしまのは何故なんだろう!

青が出会う女性が皆高貴で魅力的で手が届きそうで届かないの何故なんだろう!

出会わなければ、その人にとって自分は存在も無いのと一緒。でも、そんな人との出会いを重ねる度に、恋心が動く度に、人生の歯車が少しだけ加速するような気がする。こんな時だからこそ人と会話したくなる、不思議で温かい映画。
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