各世代の等身大の青春群像的な邦画最近多いのかな。「花束みたいな」「ボクたちは大人に」の流れなのか。
誰もが登場してくる女子や男子に似た風な人と出会ったりした記憶があるはず。そのせいか大きな展開もない男と女の会話がメインの映画なのに心の柔らかいところが引き込まれる。
ショートコントっぽいくだりも全体の緩い雰囲気を崩さなくて、意外とナチュラルに観れる。
なにより抜群のキャスティングが直接連結して作品の長所に繋がっていた。
知り合いに1人ぐらい似たような奴がいるような主人公、青。演じる若葉竜也、同性だけど思わず聞き入ってしまう声色で個人的にASMR。そして一瞬で独特の雰囲気を作る俳優さん。勝手に何かのバンドのボーカルかなと勘違いしてしまっていた…。そういうレベルの演技では全然違って、主人公青イメージそのものでしかなかったぐらい良かった。
「あの頃。」「罪の声」に出ていたので後から回想したが、今後はもっと活躍しそう。
出演してる若手女優さんたちが下北沢で見かけそうなぐらいの親近感ある演技。古川琴音の喋り方がトーマシン・マッケンジーに近くて個人的にツボだった。
