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オン・ザ・ロックのleylaのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)
3.8
トゲが刺さらない程度の波風が心地いい〜♡ソフィア・コッポラ監督が自身を投影してそうな作品。子育てと夫の浮気とチャーミングな父に振り回されるファザコン娘のお話。

NY在住のローラ(ラシダ・ジョーンズ)は、子育てで忙しく自分の仕事もおぼつかない。ある日、ローラは夫が浮気をしている疑念を抱き悶々とする。娘を心配し、父(ビル・マーレイ)が浮気捜査に乗り出す。やがてローラは、夫の浮気を通して父との関係性をも見つめていく…

母を捨てた父をどこかで許せない。でも、豪快でユーモアがあって魅力的、何より娘を大好きな父を憎めず、ローラがファザコンになるのも無理はない。父と娘のやりとりがクスッとする感じで心地いいのはビル・マーレイの飄々とした可笑し味のおかげ♡

父はアルファ・ロメオに乗り高そうなスーツスタイル、ローラはボーダーシャツのカジュアルな装い。そんなところにもリアリティを感じる。NYのセレブなバーやレストラン、美しい夜景なども目の保養。素敵な雰囲気と洒脱な会話で繰り広げられるソフィア・コッポラのセンスが詰まった軽快で楽しい作品でした。
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