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オン・ザ・ロックのoneofなかむらsのネタバレレビュー・内容・結末

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

予告を観てからみたいなと思っていた映画。夫の浮気を疑い、自由奔放な父とそれに振り回される娘が探偵ごっこを始めるというお話。

NYが舞台のこの映画。
最初のシーンとそこに流れる音楽。全体を通しておしゃれ感でアダルトな感じ。
車窓や時折スクリーンに映し出されるNYの風景にいちいちキュンする。

華々しいNYのイメージだが、ローラが着ている飾らないボーダー、
部屋着のBeastie BoysやRun DMCのドストライクのヒップホップTや
The Paris Reviewといった書き物をするローラらしいTシャツがいちいち刺さるし、
シンプルなスタイルなのに、おしゃれ。

ローラの仕事場で、テプラを使うシーンにアメリカにもテプラがあるんだと変に感心。
映画の中でもA24やブレイキングバッドといった単語がでてきて思わずニヤリとしてしまう。
父が教えた言葉を繰り返す子供たちのシーンも可愛らしかった。

映画はとてもテンポよく、観ている方もローラの父、フェリックスのテンポにかき乱される。
キャビア片手に夫の様子を伺い、夜のNYを派手なスポーツカーでぶっ飛ばしたり、
勢いでメキシコにまで行ってしまったり。
フェリックスがどんな年代のどんな女性にも声をかけたり、時折するトリビアのシーンも面白かった。

結局、夫のディーンはめちゃめちゃいいやつ!ってなる。
親子、夫婦、男性・女性、それぞの立場で違った感想を持つ作品だろうな。

秋にぴったりの映画でした!