音楽も映像も美しい映画でした。
近未来の世界は、人間、AI、クローンも境目が無くなって、家族の在り方・生活の多様化がかなり進んでいるような印象。
幸せそうに見えてすこし物悲しさを感じる家族の中で、壊れてしまったAIロボットのヤンが見ていた映像が家族の心を少しずつ解きほぐす…
ヤンの妹を想い自然を慈しんで自分のルーツを探求する姿や、愛しい人をみる柔らかい眼差し、どれも美しいです。
ヤンの記憶は、普段人間が見ているそれと変わらない映像が多いなと思ったけれど、人間は記憶を切り取ったり保存したりすることができないから、大切な記憶ですらいつの間にか埋もれてしまいがち。
記憶の出し入れができるようになったとしても、また同じ過ちを繰り返しそうだなぁと。エイダがジェイクの質問に対して放った言葉にドキッとしたり…
いつまでたっても進化しないのは人間のほうなのかなとも思ってしまいました。
余談ですが、お家の雰囲気やインテリアがとても素敵なので、その辺はもっとじっくり眺めたいなと思いました。
