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アフター・ヤンのレクのレビュー・感想・評価

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
4.3
家族の在り方から死生観に至るまで、個を介して見る走馬灯。
湯の中で舞う茶葉とメモリに残された欠片、捉えきれないものの追求と感覚で掴む味わい深さ。
人の記憶とAIの記録をフィックス(固定撮影と修理)のダブルミーニングで感得させる徹底した絵作りに心をぶち抜かれた。

小津安二郎とタッグを組んでいた脚本家・野田高梧に由来する名前を付ける韓国生まれアメリカ育ちのコゴナダ監督は『コロンバス』でも徹底した絵作りで観客を魅力する。
『アフター・ヤン』でもその映像美が遺憾なく発揮され、僕の心を掴んで離さなかった。
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