きーたん

アフター・ヤンのきーたんのネタバレレビュー・内容・結末

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

私の一番好きな歌手は他にいるけど
私が一番好きな音楽アルバムは
リリイシュシュの呼吸なんです

死んだ人が突然目の前に現れたような
そんな衝撃だった…

お茶や蝶の話はよくわからなくて
無がなければ有も存在しない、も
ちょっとほんとわからなかったけど
(絶対理解できるまで観る)

いや〜こんないい映画があるんだ

ラーメンを食べているシーン
店内を引きで映す撮り方が
めちゃくちゃ小津安二郎ぽかった

ミカのルーツは中国だけど
コチュジャン作ったり
浴衣のようなものを着ていたり。
単にアジアごちゃまぜ〜じゃなくて
すべてが溶け合うように
ミカがアジアの良さを
ひとりで表してくれてた


終始「なんか泣きそう」が続いてて
ずっとそのなんかがわからなくて
でもきっとヤンを今はもう会えない人に
重ねて観ていたのかな〜

エイダがライブハウスで
グライドを聴いているシーンで
あっやばい…!てなって耐えたけど
ラストにミカがこの曲を口ずさんで
エンドロールで流れたとき崩壊した🥲

グライドじゃなかったら3.8かもだけど
ていうかもはやグライドという名曲に
当て書きした作品って感じだよね

生きててよかったし
やっぱりあの日あの時
リリイシュシュのすべてを観てよかった

ひとつひとつの描写が美しくて
なかなか感性重視の映画だけど
誰かにとっては雰囲気映画で
終わりそうではあるけど
監督と私の感受性がリンクしたおかげで
言葉にない部分を感じることができた
と思う!

あと「オマージュとはなんぞや?」
という問いに対して
私はこの作品を挙げていきたい🙋🏻‍♀️