誰にも知られることなくネットワークを自由自在に操り、悪事を簡単にこなせてしまう、世界でたった一台のデバイスを悪の組織から守るべく、各国の女性エージェントたちが「悪はもはや国同士ではなく、全く別のところにある」と、手を取り合う。
オーシャンズ8のようなノリや流れかと思いきや、悪を退治しようというよりは、本気で大切なものを守るためにそうする、という気持ちの強い作品で、今まさに未知なるウイルスや今世紀最大の戦争が起こる中で、私たちは何と戦うべきなのか、そのために必要な思想や気づきが盛り込まれている。今までのスパイ映画にはなかった考え方がぐっときた。
今このタイミングで上映されている偶然も、きっとより多くの人に大切なことを気付かせるための必然だったのかもしれない。
2022年初の映画館での鑑賞には、とてもいい時間になった。
