こん

2人のローマ教皇のこんのレビュー・感想・評価

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
4.5
傑作。脚本が好き。
テーマの一部は人の黒い部分(罪)についてであるが、それについて語る暗さを会話と表情を中心としたユーモアで明るくしてるから、全体のトーンは重くない。
2人が自分(とその罪)に向き合い、キリスト教の「ゆるし」によって前に進ませる脚本の構成は、クリスチャンではない俺にも自分のものとして刺さる。

「うれし涙で出られるかな」、「壁ではなく橋を」、イエロー・サブマリン知らんの…?の顔など、知性やユーモアが詰まった魅力的なセリフと表情が素晴らしい。


*当然、史実から着想を得たフィクションとして観た。
*字幕も良かった気がする。
*撮影はどうなんだろう。「この2人をカメラを通して観てます」感が伝わってきたが、これが良い撮影なのかは知らない。

2020年115作目
こん

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