YUMI

BURN バーンのYUMIのネタバレレビュー・内容・結末

BURN バーン(2019年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

wowowのガイド本にはコメディって書いてあったのに、あんまし笑えないなあと思いつつ鑑賞し、観終わった後でfilmarksを見たらスリラーと書いてあったw
なるほど、これはコメディともスリラーとも取れるし、まだどっちとも言えないような、不思議な作品でしたね。
カメラがガソリンスタンド(コンビニ)店内と、その周囲から動かないあたり、ちょっと変わった舞台劇を観ているようでもありました。
ヒロインのメリンダは、そのスタンドで働く女性。真面目で親切な優等生店員なんだけど、客の人気は金髪美人のシーラに集中。
メリンダだって顔立ちは悪くないんだから、もっとメイクやヘアスタイルを工夫すれば、結構イイ線行くと思うんですけどね。
でも、彼女の言動にはどことなくおかしなところがあって、やたら人と関わりたがるというのか、なんか上手く言えないけど、とにかくちょっと挙動不審なところがある。
日頃から、何かにつけてシーラにからかわれ、意地悪されていて、この日は秘密にしていた保安官への片想いを嘲笑われた事で、メソメソ泣いているところへ、強盗が入る。
相手はピストル持ってるのに、二人の女店員がどちらもあまり怖がらないのが不思議だったけど、アメリカだとこんなことはもしかして日常茶飯事なのかな?
レジには金はほとんどなく、金庫の鍵もオーナーしか開けられないとシーラが言ってるのに、メリンダは「私が開け方を知ってる。いくらいるの?」なんて言っちゃう。
この辺りからメリンダの異常さが目立ちはじめ、強盗に「いっしょに連れてって」と頼んだりする。
これもまあ、変わり映えのしない毎日にうんざりして、強盗と逃避行という冒険をしてみたかったのかな、と無理矢理理解できなくもない。
でも、ここでも強盗が選んだ(?)のはシーラの方で、強盗は彼女をバックルームに連れ込んでレイプしようとする。
普通なら、この隙に通報するなり逃げると思うんだけど、メリンダは現場に踏み込んでって強盗に熱いコーヒーをぶっかけ、頭を消火器でボカン!
ハズミで強盗の銃が暴発してシーラは死んでしまう。
強盗を縛り上げ、シーラの遺体をシートに包んで、床を掃除するメリンダの冷静さも異常だし、その前に、自分の手にコーヒーをかけるという一種の自傷行為もしてたし、ますますヤバい女感増幅。
長くなっちゃったのではしょりますが、その後、なんだかんだあってメリンダは自分がした事を隠すために(防犯カメラの映像を消すために?)ガソリン撒いて店ごと燃やしてしまい、強盗も焼け死ぬ。
それで全ては強盗の仕業ということにして、自分は例の片想いの保安官の車に乗せてもらってニッコリご満悦。
彼女の変な行動と、強盗のおマヌケぶりがコメディっぽくもあったし、逆に彼女の不気味さがスリラーと言えばスリラーという、ホントに不思議な作品でした。
YUMI

YUMI