このレビューはネタバレを含みます
初期3作を除いては原作に題材を求めた映画は初。「ニセななこ」や「さすらいのバカ」など原作のキャラの登場が嬉しい。野原一家や防衛隊にも適度な見せ場がありつつも、しんのすけ個人に焦点を当てる構成も初期っぽさがあって良かった。
ぶりぶりざえもん消滅→みんなの想いで復活→落下物を持ちあげて危機を救う→消滅の流れは「ブタのヒヅメ」と全く一緒だが、描き方が全く違うので焼き直し感もなく感動的。ブリーフ、ニセななことの別れも王道だが泣かせる。
クレしんの魅力は、準レギュラーキャラたちも生き生きと動くということなので、「カンフー」の時もそうだったが最近ご無沙汰のキャラクターが登場するというのが嬉しい。団羅座也も久々だが、鬼瓦築造に至っては声付きで登場するのはまたずれ編以来ではないか？そして、なんといっても「少年忍者吹雪丸」作者のよしいうすとが名前だけだが登場するのが嬉しい。クレしん世界にちゃんとよしいは存在している。元ネタである臼井義人が亡くなったとはいえ、あの名キャラクターがこのまま出なくなるのは勿体ない。是非ともいつか復活してほしい。
