『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督。独身中年男性が殺人犯の女を轢いてしまったことから始まる愛の物語。
いわゆるVシネマ？やから濡れ場の多さとか安っぽさはあるけど、侮ることなかれ、普通に良い映画。恋人もおらず後輩からはいじめられ、それでも歯を食いしばって真面目に生きてきた男が遂に愛に出会うと。それだけで泣ける。夢破れた若者に寄り添うような映画は数多あるけど、この映画の優しさはまた一味違う。
何よりラスト。映画史に残るぶっ飛んだラスト。どの映画も全部あの終わり方でいいんじゃないかな。
僕は、若い男女が恋して別れて思い出して「エモいな...」みたいな映画よりは、こっちの方が立派やと思うな。
