性格真反対のいとこ2人が繰り広げるロードムービー。テンポがよく、さりげないカットにも意味や味わいがあって、心に穏やかな引っかかりを残す。冒頭の、迂回しながら「こんなところに居たのかやっと見つけたよ」と>>続きを読む
正直、スペイン内戦がどうたらこうたらということは全く読み取れなかった。僕の映画を見る目は当時のスペイン政府と何ら変わりないのだろうか、、、。
しかしそれは、映像の美しさがピカイチで、強力なショットの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アカデミー作品賞、、、??感はあるけど、面白かったのは面白かった。イヴァンとのマネー&アルコール&セックスの日々や、すっとこどっこいな珍道中は絶対に無駄に長いし寝てしまったんだけど、ウトウトしながら観>>続きを読む
世間の絶賛の波に押されて観に行って、観ている最中と直後は「これそんな絶賛するほどいいか...?」という感覚に正直襲われたけど、家に帰って、ソファに寝そべりながらSeptember を口ずさんだ瞬間、胸>>続きを読む
京都駅で乗る電車に間違えた結果、観る映画を変更して本作を観たけど正解だった。全肯定という訳ではないけど、非常に価値のある凄い作品だった。
ヒジャブで顔を隠さなかったことにより女性が殺された、という実>>続きを読む
ネットミームになっていたり、短期バイト先の壁に貸出カードが貼ってあったり、大学で一瞬仲良くなった女の子のインスタのアイコンだったり、場面の絵を目にする機会はあったけどガチのマジに初めて観た。
多分小>>続きを読む
ジョージア映画だ、、、と思って観たら、不条理劇すぎて戸惑った。気にしすぎてしまうのが人の業か。原作がチェーホフということで気になるし、春休み中に一冊ぐらいチェーホフ読んでみたい、けど多分読まんやろうな>>続きを読む
チラチラっとは観たことあるけど、ちゃんと観るのは初めて。親子の掛け合いがめっちゃ笑える、笑えるけど所々ふざけすぎてて、馬鹿にしているのか!とスピさんにクレーム入れたくなってしまう。それにしても演出上手>>続きを読む
ヤーレンズの漫才を観ているときに似ているというか、80分続くボケの応酬に耐えられる体力がなかった。短編が丁度いいのかもしれない。
でも、めちゃくちゃ凄いし面白い事実に変わりはない!妄想ダンスシーン良す>>続きを読む
そこまで面白くなかったけど、これを観てから毎日のように、着替えとか入浴のタイミングで裸でアチョーってやってる。友達と一緒に観て、友達と一緒にアチョーしたい。
ビリー・ワイルダー監督作品はこれで3本目やけど、どれも嘘みたいに面白い。本作も、上司たちの情事のためにアパートを貸す男、という掴みからの、めくるめく展開、そして幸福な結末に至るまでとにかくずっと面白い>>続きを読む
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大大大傑作のアニメ版を見返す前に復習復習〜と思って観たら、やっぱり色々無理があるというか、「人が恋に落ちる瞬間を〜」とか、おんぶからの「真山〜好き」とか、竹本くんの自転車旅とか名シーンは拾えているけど>>続きを読む
近くから見れば悲劇でも遠くから見れば喜劇だ、的な笑いの本質を突いた名言があるけど、その究極、削ぎに削ぎ落としたこの悲劇と喜劇のドラマに、僕はなぜか、不覚にも涙してしまった。人生で何度も見返すに決まって>>続きを読む
初ジャック・タチ作品。フランスらしい(?)呑気さと、セットの素晴らしさ!ハイテク笑い、当時の人はワクワクしながら爆笑したんかなあ。お父さんとかじゃなく叔父さんという距離感が可笑しさと味わいを足している>>続きを読む
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バスの窓開けただけでサマになるジェニファー・コネリーを愛でる映画とでもいうのかな。10代そこそこの女の子をあの蛆虫プールに入れるダリオ・アルジェントは、変態というよりイカれてると思う。俺には、女の子×>>続きを読む
名匠フランソワ・オゾンの長編デビュー作。父親がネズミを持ち帰ったことがキッカケで崩壊する一家を描いたブラックコメディ。
タブー()モリモリかつ、家父長制・ブルジョワ批判も強烈で、胃がキリキリしそう、で>>続きを読む
逃げる系アクションが好きなので、めちゃくちゃ面白かった。追うハビエル・バルデムのこわさは確かに伝説級やけど、ジョシュ・ブローリンの渋カッコよさももっと褒めて!あとウディ・ハレルソンのカウボーイハットも>>続きを読む
大学の先生のオススメということで観たけどめちゃ面白かった〜。スピルバーグ外れないね。
20年前の未来観も、未来を変えられるのか!?というストーリーも、今や(当時も?)そこまで目新しいものではなかった>>続きを読む
医者や自動車整備士と経歴を詐称して女性たちをたぶらかす、「千の顔を持つ男」に迫るドキュメンタリー。
国を超えて複数の女性関係を持っていた詐欺師の謎を追う話、というあらすじに凄く興味を惹かれて鑑賞した>>続きを読む
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消防士の彼のことを「モエカレ」と名付けるセンスに(皮肉ではなく)感銘して、「これはアイドル映画であることを免罪符にして作られたエキセントリックムービーなのでは...!?」という期待を持って鑑賞に臨んだ>>続きを読む
話題のドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を観に行く時間が中々なくツラい、その心のスキマを埋めてくれる傑作ドキュメンタリーを発見した!
私を生んだ母親、育てた母親、今の母親の「3人の母親」>>続きを読む
中学校を舞台にした、フランスの先生奮闘もの。去年ドイツ映画『ありふれた教室』を観て大ダメージを受けたわたしにとって、今作の地に足ついたトラブルの数々は、かなりまろやかなものだった。とはいえ、フランスの>>続きを読む
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起承転結が分かりやすく、落としどころも順当で、大きな違和感もなくサラッと観られる、優等生的ないい映画だった。カットを中々割らない撮影はややクセがあったけど、子どもはかわいいし、プール楽しそうやしで、微>>続きを読む
山中で研究を行う鳥類学者のもとに沢山の間違い電話が、、、という話。脚本の粗は多少あるけど、老夫婦も動物さんたちも可愛いし、シンプルに笑える。そして少し心を軽くするような、ささやかな繋がりが生まれる瞬間>>続きを読む
社会格差を女の子たちのボードゲームで表現するグロさ、のみならず、文字通りグロい展開になっていく。すごろく、ルーレット、螺旋階段は再生産の象徴かな?
寓話的すぎるのかあまり好きではなかったし、子どもが痛>>続きを読む
ほっこり過ぎてややクサい瞬間もあるけど、雲たちのストーリーと、その下の人々(我々)の営みがいい具合に繋がりを持って描かれるのが良かった。そして小学校の時教科書で読んだ『はるのゆきだるま』を思わせる、寂>>続きを読む
フィルム撮影による綺麗な映像が素晴らしかったし(ロメールみを少し感じた)、音楽もすべて綺麗かつ効果的やし、ティモシャラはその美貌と器用な演技で異様な輝きを放っていた。要は美しい映画だった。
印象的だ>>続きを読む
余命3ヶ月の若い男の最期を描いた作品。大学卒業を控えた自分にダブるというか、社会に出るというのは一種の死であり、卒業前の今はいわば僅かな余生なので、観ていて結構ツラかった。でも、そういう共感の側面抜き>>続きを読む
料理作ってるだけの映画やったー、と言えば語弊があるけど、やっぱり見所は調理シーンだと思う。完璧な撮影・編集とともに、とめどなく「美味そう...」な料理が出てくる。特にメレンゲを纏ったアイスに炎を灯す「>>続きを読む
これは割と面白かったし、どこか切ない終わり方がよかった。また、『ネズミ捕りの男』の後に観たから、ヘビがいるのかいないのか凄く混乱した。ベネディクト・カンバーバッチの顔の演技が抜群に上手い。
タイトルそのままネズミ捕りの話。ここまでくるとよく分からない。試みが凄い。パントマイムでネズミを掴んだと思ったら、細ネズミが現れ、しかしそこから更にシームレスで俳優がネズミを演じ始めるという、裏切り、>>続きを読む
素晴らしい構図の連続だったし、何と言っても列車の通過シーン!一枚の紙と稲穂で演出してみせる大胆不敵さに感動興奮した。
ウェス・アンダーソンの代名詞とも言える入れ子構造はもはや狂気の域に入っていて、もうアートなのかノイローゼなのか分からん。でもすごく面白いし、ずっと楽しい。特にカジノのシーンは、そのデザインと所作がウェ>>続きを読む
友達と喋りながらの鑑賞ではあったけど、言葉を失うぐらい面白かった。いやもう面白いとか凄いとかの次元を超えてるし、完璧じゃないけど完璧以上の作品。
サメを見せない恐怖演出を徹底する前半。背びれや血しぶ>>続きを読む
労働者のおじさんたちが無言・無表情で『工場の出口』を観ているのを見て、30年後の自分を想う。