Juutilainen

MONOS 猿と呼ばれし者たちのJuutilainenのネタバレレビュー・内容・結末

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

おそらく南米犯罪組織の少年少女兵部隊(MONOS)の話

MONOSの元にアメリカ人女性捕虜(博士)がやって来る。
任務の辛さを紛らわしながら博士の監視を続けるMONOS。まだ子供のためかミスを犯してしまい、隊長が責任の重圧から自殺してしまう。
さらなるミスによって組織から制裁を受けることを恐れ、次期隊長になった青年がMONOSの指導者を殺害してしまう。暴走するMONOSから1人の少年兵が逃げ出す。
博士はMONOSの少女兵を絞殺し逃亡。
博士を捜索していた当局が逃げ出した少年兵を確保し、身元不明の少年の処遇をどうするか相談しているところで終わり。(少年兵が視聴者を涙目で懇願するように見つめるカットで終了)
博士の安否は語られない。

話を通じて完全に悪に染まっているような人が出てこない。自分達の子供時代と同じような普通の感性を持っていて軍人になり切れない少年少女兵達が見ていて辛い。
別作品だけど明確なオマージュがあったので引き合いに出しますが、蝿の王と違って大人が来ても解決しない。むしろ大人のせいで事態が悪化し子供が野生化してる。
本来、人(子供)は純粋で汚い人間(大人)によって凶暴になっていく。
蝿の王とは逆のことを言いたいのかなと思いました。
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