MONOS 猿と呼ばれし者たちの作品情報・感想・評価・動画配信

「MONOS 猿と呼ばれし者たち」に投稿された感想・評価

殆どアート映画のような全編に渡る美しい絵作りは映画館で観られなかった事を後悔。冒頭の子供達の住む廃墟のロケーションから、中盤のジャングルと夢のように美しい風景。社会的メッセージは勿論備わっているが、寓話的で御伽噺のよう。ストーリーも普遍的。時代設定や場所などもどこかは特別は示されない。最初に感じたのは地獄の黙示録が近いがカオスはカオスでも質が違う。ポドロフスキーも近いけど、グロテスクではない。絵が綺麗なので非常に見やすい部分もある。なんとも物凄い映画です。しかしあの川のシーンどうやって撮影したのだろう…。
あー!年始に劇場で予告編みて面白そうやぁ!思っていたのに、その時すでに劇場公開終わる頃で見逃したやつやん、U-NEXTで観れるわぁ!ってワクワク観たら……

ゲリラの下っ端少年兵達がアメリカ人捕虜の監視を任されるぞ!ところがメンバーのひとりが大切な乳牛をうっかり撃ち殺してしまったことからなんだかギスギスしてくんぞ!って話

ひゃー!せやった!マシンボーイってば最近あんまり洋画みないからば、洋画は3割増で退屈するんうっかり忘れていたぞぉ、スンスン
うん、壮大なジャングルの美しさ以外には特にマシンボーイには響くものもなく、とりあえずテンションぶち上がって銃の乱射なんかすっとろくな事なんないから気をつけよ〜、思いました
うっかり撃たれた牛さんが死ぬシーンで眼球がギュルンなるんがリアルで、え……牛さんホントに死んでへんよね?ってシクシクなったんが1番印象的なシーンやったかなぁ
なんかオススメ映画教えて、って言われて本作教えたらドヤ顔できそうな作品やったね

ちなみにタイトルのmonosは、猿たち、って意味らしいけども、お猿さんの生き残りをかけた壮絶なドラマ観たいのなら「日本列島 いきものたちの物語」の下北半島の小猿メダカくん🐒「ウキキ」の物語のが俄然心が締め付けられたよねぇ……ドヤァ!天邪鬼マシンボーイのドヤ返し
静かな音、美しい映像で魅せる少年少女たちの純粋無垢で不安定なコミュニティと残虐性。

とある国の、とある山の中で生活している「モノス(猿)」と呼ばれる少年少女たちからなるゲリラ部隊の物語。

まず印象的なのは目を奪われるほど美しい自然風景描写。
全体的に静かなシーンが前半は特に多い作品なのですが、それでもあまり退屈することなく観賞し続けられたのはこの美しい映像、ため息の出るような自然描写のおかげでもあります。

しかし、全体的に単調なわけではなく、途中で追跡シークエンスもあったりしてハラハラする部分もあるのですが、激しい濁流の中を流されていくシーンは圧巻。どうやって撮ったのか。普通にやったら危険すぎる。おそらく映画史に残るレベルの今まで見たことがないすごいシーンでした。

物語の展開としては、どう転ぶのか想像できない、行き先不明の展開。
舞台設定や状況は次第に明らかになるのですが、最後まではっきりしたことはわからないままです。語られなさ過ぎてわからない情報が多いのですが、語らないからこそ惹きつけられるものがある。そんな感じの作品でした。

「コミュニティ」についての物語でもあり、組織の末端チームであった少年少女たちが、次第に独自のコミュニティを形成していくのですが、「子供」らしい未熟な秩序の不安定さや、「子供」だからこその純粋で、無垢な残虐性にハラハラします。

そしてある登場人物のまっすぐな目がこちらを見つめるラストショットが素晴らしい。

戦争の中に生きる子供たちの純粋さ、美しさ、残虐さが胸に迫る作品でした。

2022/5/7観賞
現時点で今年最高傑作。

シネマトグラフィが隅々まで素晴らしい高質な映画だった。
高山地帯の廃墟のロケーションは、天上の如くの異世界感は素晴らしいの一言だし、コロンビアの鬱蒼としたジャングルの人智が呑み込まれるような感覚…。

印象的なサウンドエフェクトの使い方も圧巻。毒キノコを食べたシーンの幻覚に彷徨う感覚を表現したピーンと爆ぜるようなSEなど、現代アートにも近い。

また、武装ゲリラ(FARC)と政府軍の夜間戦闘シーンでは、「siacario (邦題:ボーダーライン)」のような暗示ゴーグル越しの戦場と曳光弾に切り裂かれる夜戦描写は、コンバットセンスの賜物でしょう。


青春と暴力が同居した少年兵たちの、最低限に規律が保たれた彼等がジャングルの鬱蒼とした緑の海に沈み込み、徐々に言語を失い野生化していく中で、
果たしてブラックホークヘリとucp迷彩に身を包んだ最先端の武装に身を包んだ軍人が象徴するのは文明社会そのもの。

"指示をこう"の無線と、「炎628」や「殺人の追憶」がフラッシュバックする、少年が投げかけてくるカメラの向こう側の我々への目線。

社会性とフィルムワークの先鋭性が完全に融合した傑作。
褒めて褒めて褒めちぎって、監督アレハンドロ・ランデスには次回作を作らせなければならない。
sssnova

sssnovaの感想・評価

3.5
少年兵は使い方間違えるとヤバイ事になる!
ジャングル綺麗でした!
izu

izuの感想・評価

4.2
色んな歴史的背景がみっちみち。
最後のシーンで持ってかれるし、映像が綺麗
物凄く良かったが、観る人を選ぶ作品。と言う程、話自体は難しくない。提示される情報はとても限られているのに、置いてけ堀を食わなかった。監督のストリーテリング能力の高さに驚いた。
しっかりした政治背景があるにも関わらず、敢えて抽象化され普遍性を持っている。とても寓話的。
最初は何を見せられているのか分からない不安と、兎に角綺麗なコロンビアの高原の風景に圧倒される。
夕方の高原、最初の戦闘シーンの照明弾、水等、兎に角絵がズッと綺麗。
後半の緊張感が物凄く、主人公がとある家族に匿われるくだりは、裏切り者を探す他のモノスたちとカットバックで映される度に安堵をもたらす。しかしそれも束の間の話で。
言わずもがな「地獄の黙示録」を想起したが、本作のドキュメンタリータッチは、また別の凄みをもたらす。
全体通して、どうやって撮ったのか定期的に気になる。クライマックスに関しては圧巻の一言に尽きる。
そしてエンディングの宙ぶらりんな感じと、ラストショットで涙目の主人公がカメラ目線に訴えている事を考えずにはいられない。
くり

くりの感想・評価

4.1
凄いものを見せられた。
噂に違わず色々ヤバい映画。

人質のアメリカ人目線で観ると恐怖でしかない。まともに話が通じない感。
テーマは違うけど、『ボーダーライン』とか『悪の法則』とか『ノーカントリー』で描かれている不条理性に近いものを感じた。

組織内の不協和音とか人間関係の変化等、凄く繊細に作り込まれてるし、暴力の連鎖の末に成り立ってる全体構造なんかは凄く普遍的なものを伝えているような気もする。

映像面は「これどうやって撮ったん!?」の連続。絶対撮影大変。。そのお陰で凄まじい映像が観れました。
kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-212
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋特にこれと言ったストーリー展開が無いのにも関わらず、標高4,300メートルの山頂と未開のジャングルで撮影された大自然の幻想的な映像と心を掻き立てるような音学で、視覚・聴覚でぐいぐい引っ張っていかれます。そして気がついたら人間の本質の禍々しさを突きつけられる。。。そんな作品です。

🖋コロンビアのゲリラ組織に属する8人の若者“MONOS”、外界から遮断された世界で生きる少年少女兵は、最初は若者としての溌剌さをもち、チームワークさえありました。それがある事件をきっかけに極限状態へと追い込まれた時。。。人間の本質が顕に、そしてその本質と若者がゆえの思春期のゆらめきが重なり合った時、より見ているものに強烈な印象を残します。

🖋背景となるのは、50年以上続いたコロンビアの内戦。アレハンドロ・ランデスが監督と脚本などを手掛け、モイセス・アリアス、ジュリアンヌ・ニコルソンらが共演しています。ほかに、高地での過酷な訓練を経て選ばれた演技未経験のコロンビアの若者たちと、実際のゲリラ組織「FARC」の元戦闘員も出演しているそうです。人間の本質をその幻想的な世界観で大胆に描いた本作、ギレルモ・デル・トロなどが絶賛した作品です。

😨Story:(参考: 公式サイト)
世間から隔絶された山岳地帯で暮らす8人の兵士たち。ゲリラ組織の一員である彼らのコードネームは“モノス”(猿)。「組織」の指示のもと、人質であるアメリカ人女性の監視と世話を担っている。ある日、「組織」から預かった大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから不穏な空気が漂い始める。ほどなくして「敵」の襲撃を受けた彼らはジャングルの奥地へ身を隠すことに。仲間の死、裏切り、人質の逃走…。極限の状況下、”モノス”の狂気が暴走しはじめる。

🔸Database🔸
・邦題 :『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
・原題 :『Monos』
・製作国 : コロンビア・アルゼンチン・オランダ・ドイツ・スウェーデン・ウルグアイ・スイス・デンマーク
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2021/10/30
・上映時間 : 102分
・受賞 : ※※※
・監督 : アレハンドロ・ランデス
・脚本 : アレハンドロ・ランデス、アレクシス・ドス・サントス
・原作 : ※※※
・撮影 : ジャスパー・ウルフ
・音楽 : ミカ・レヴィ
・出演 : ジュリアン・ニコルソン、モイセス・アリアス

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
半世紀以上にわたって続いたコロンビア内戦を背景に、ゲリラ組織の少年少女たちを描いたサバイバルドラマ。第35回サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭で数々の賞を受賞した。南米の山岳地帯で暮らす8人の少年少女。ゲリラ組織の一員である彼らはコードネーム「モノス(猿)」と呼ばれ、人質のアメリカ人女性を監視している。厳しい訓練で心身を鍛える一方で、10代らしく無邪気に戯れる日々を送る彼らだったが、組織から預かっていた乳牛を仲間の1人が誤って撃ち殺したことをきっかけに亀裂が生じてしまう。そんな中、敵から襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すが……。出演は「キングス・オブ・サマー」のモイセス・アリアス、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のジュリアンヌ・ニコルソン。「コカレロ」のアレハンドロ・ランデスが監督を務めた。2019年・第16回ラテンビート映画祭では「猿」のタイトルで上映。
ふしん

ふしんの感想・評価

3.5
少年兵たちの、苦悩と、暴力と、青春のお話。

平穏に任務を遂行していたのに、ある事件を機に、人間関係に亀裂が走り、壊滅してく。

若さが大人の道具として搾取されてる世界は、観ていてしんどいですが、ドキュメンタリー性とアート性の両方が感じられる映像から目が離せない。不思議な魅力があります。

ラストシーンの先には光があってほしいですね。
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