引退レベルの怪我を負った高校生レスラーの主人公。非常にスパルタな父親と過保護気味の母親という苦しい家庭環境を相まり次第に人生を転げ落ちていく。
会話を極力減らした上で、音楽と表情、カメラワーク、色調で感情の機微を表現する素晴らしい作品。それがまた美しくストーリーを追わずとも絵だけで何回も楽しめそう。
最近のトランジションなども分断に使い映像を撮る楽しみも改めて感じさせてくれる。
邦画によくある「なぜか状況説明しだす登場人物」とか「思考を声に出して話す登場人物」などを登場させる監督は爪の垢を煎じて飲むべき。
