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WAVES/ウェイブスのLのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.6
ずっと前から気になっていたため鑑賞。
A24作品の中でも『ムーンライト』が好きな人にはハマると思うけど、賛否は分かれそうな作品ではある。
2部構成、音楽の使い方、赤と青の特徴的なライティング、360°まわるカメラワーク、途中アスペクト比が変わるシーン展開……めちゃくちゃA24〜!

第1部の主人公タイラーは、抑圧された環境下、どうにもこうにもできない状況下で、同情する部分があったとしても彼女に対するキレ方は最悪。言葉でうまく伝えられないから、声を荒げて手を出してしまうのは……結果、最悪の結末になってしまって残念。これは作品として残念ということではなく、タイラーという1人の人間に対する痛切な感想です。

第2部は第1部での事件から1年後、タイラーの妹であるエミリーが主人公になっている。事件を受けて家族もバラバラだし学校でも孤立してしまっているエミリーの事情すべてを知りながらも近づいてくるルーク。2人が出会ってくれてよかった……ハッピーエンドへの1歩であり、これから先の未来への希望を見せてくれるような終わり方だった。

“愛は全ての罪を覆う”
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