色彩がこの上なく美しく、コントラストが素晴らしい。
褐色の肌に射すさまざまな色の光が印象的。
"色"について、映え方や魅せ方を深く考えて作られた作品だと推定する。
また、パッケージの明るいイメージとは異なり、話はどこまでも重く、閉塞感に満ちている。
そうした中で、色調は第一として、音楽もこの作品を力強く支えている。
プレイリストを再生しているかのように絶え間なく流れ続ける音楽は、あくまで作品の補助的な役割を果たしており、主張しすぎていないところに趣を感じた。
なにより、最後の締め方が綺麗で、そこに救いを見た。