abx155

WAVES/ウェイブスのabx155のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.0
何不自由ない生活を送っていたエリート高校生のタイラーとその妹エミリーの喪失と再生の物語。
プレイリスト映画と宣伝されている通り、トレイ・エドワード・シュルツ監督が好きな楽曲を元に脚本が書かれていて、音楽がそのままストーリーテリングの役割も果たしている。ミュージカル映画とも異なっていて、新たな映画のジャンルと言ってよさそう。
映像は、思春期特有の揺れ動く感情を表現するかのようなサイケデリックな色彩が鮮やかで鮮烈。
物語の構造が、タイラーの転落人生の第一部と、エミリーの再生物語の第二部が対比構造になっているのがいい。
エミリーがタイラーのことで負った傷を乗り越えて新たな一歩を踏み出したのを見て、さわやかな余韻が残った。
abx155

abx155