人という字は人と人が支え合って出来ていると金八先生は言っていたが、実は事実とは異なるらしい。しかし、本作ではそれが本当だと思えるように、人と人が抱き合って、支えることが多い。
厳しい父の指導のもと運動と勉学に励むタイラー。順風満帆に思えた生活も、ほんの小さな綻びがやがて大きな問題になり、立ち行かない未来に、妹に抱きつき咽び泣く。
不器用な優しさを持つルーク。アルコール中毒の父親が癌になり、余命幾ばくの父のもとを訪れ、2人は抱き合う。
プレイリストが先に作られ、脚本が作られたという本作。
曲が彼らの心の叫びを表す。
フロリダの美しい風景と登場人物の心情を表した映像は美しい。
時に画面サイズが切り替わるのは、グザヴィエドランのようだった。