然るべき青

WAVES/ウェイブスの然るべき青のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.4
まるで自分が映画の中に入っていくようだった。
重低音響くサウンドに心臓を揺さぶられながら、赤と青と白の光に包まれていく。
自分とタイラー、自分とアレクシス、自分とエミリーが一体となり、気付けば感情移入している。
激しいサウンドはそれだけで不安を煽り、開放感のあるサウンドは心を開かせる。
知らぬ間に私はこの映画のwaveに飲み込まれていたのだろう。

愛とは難しいものだ。
それは恋人への恋慕だけではなく、親からの慈しみも含まれる。
それをこの映画で気づくことが出来た。
愛の難しさを高校生で知れた彼らは人一倍大きな経験をしている。
自分はこの歳になってまで愛を知らずにいる。
愛って。なんだ。
人を好きになるってこんなに簡単で難しいことなのか。

気付けば私は考えの渦に巻き込まれた。
そうwavesの中に。