ケラさんの舞台を映画化したもの。私は元祖ケラ版でなく、生瀬勝久さん演出の舞台を観劇済み。
舞台を観たことがあれば納得できるが、映画だけだと演出過多且つストーリー展開が強引と感じるかもしれない。
舞台に比べて1時間以上も短いので、登場人物も少ないし、どうしても端折った感じに思えてしまう。
後半の展開がだいぶ違って、舞台版の方が多幸感溢れるラストになっている。そこが大きく変わっていたのは残念だけれど、あの大団円を映画にすると現実味の無さが際立ってしまうのかも。
全体的に舞台の方が笑えるのは、やはり生の強さというのがあるので仕方ないと思う。
キャストが全員はまり役なのが良かった。
特に小池栄子さん。舞台からの続投なのではまり役なのは当然ながら、あの多くを語る大きな目は映画でもとても魅力的。
大泉さん、松重さん始め、豪華かつ実力派の俳優たちがそれぞれ舞台のキャラクターとは別の面白さを出していて、そこは見応えがあった。