Tはっちょう

グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇のTはっちょうのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

映画を撮ってる
無茶好きだった。
前半のスタンドの使い方。落下したところ。
さらに前半はスタジオのこだわり。特に光。照明で日没を表現したり。夜の街に赤、黄色、青、紫といった原色に近いことしてる。あえて作為的で人工的な作り方で演出を押し切る。襲われる前や刑務所の光とか。家内でもそういうことしてる。
なんだけどラスト。外の庭もそうなんだけど、原っぱで小池栄子が追いかける場面は気持ち良い突き抜け方してる。晴天の中で。風も虫も映る。草の揺れ方が違う。圧倒的な温かみ。
嘘ばかりついてきた主人公が自分が作った虚構の中(スタジオ)を生きてもがく前半に対してラストは嘘偽りのない本心を気持ちよく炸裂させてくれている演出。本物だ。

女優人の声色変化演出は意図があるのか?

緒川たまきさんの上から降ってくるところのホラー的かつ笑える演出最高。めちゃ笑える。