ken

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのkenのレビュー・感想・評価

5.0
2023年劇場鑑賞35,36,37,41作目

鑑賞履歴
2023/07/17 先行上映 IMAX
2023/07/21 公開日 Dolby Cinema
2023/07/22 IMAX
2023/08/20 通常上映

まだまだ鑑賞予定、追記予定です。
→劇場での鑑賞は4回で落ち着きましたが、例によって本シリーズのナンバリング同様、デジタルセルを購入したので、これからはいつでも☆何回でも観れます!

物心ついたころからハリウッドスターといえばトム・クルーズ。そしてトム・クルーズの代表作といえばM:Iシリーズというのが個人的にしっくりくる。昨年のトップガンマーヴェリックでは映画制作に対する本気度を見せつけられた。業界の誰にも負けない映画への情熱。配信サービスの台頭で映画鑑賞の形態が時代と共に変わる中、大きなスクリーン、整った音響環境で映画を観ることを特別なイベントとして捉え、トム本人が映画館で映画を観ることをいかに至高の体験だと考えているのかがよく伝わってきた。そんな熱いこだわりは今年も健在。正直、トップガンは世代じゃなかったので、キャプテン・ピート・"マーヴェリック"・ミッチェルよりもイーサン・ハントの方が思い入れがある。だから待ってました!!

初回鑑賞は7/17の先行上映。本公開日よりも少し早く観れるだけでこの高揚感。特典のバッジも貰えてこんなイベントもいいなと楽しかった。俳優組合のストライキにより日本への来日、プレミアは中止になったが仕方ない。正当な待遇を求めて自ら行動を起こし、権利を勝ち取ろうとする人々を応援したい。トムならまた来てくれるだろうという安心と信頼もある。

このシリーズはトムのやりたいアクションが優先で脚本は二の次なんて言われてるけど、そんなことは微塵も感じさせないくらいストーリーが面白かった。マッカリー版イーサンになってから劇中での「今考えてるんだ!」というセリフが印象的なように映画の中でも外でも「進めながら考えるスタイル」、トム×マッカリーのコンビだからこんな製作背景でもうまくいくのかな。

公開前から話題になっていた崖からバイクでジャンプするシーン、シナリオ的にどんなシチュエーションで、どんな必要に迫られてあんなダイブをキメるのか気になってた。暴走中のオリエント急行に乗るためだったのか!舞台がオーストリアに移り、予告と本編が繋がった瞬間が面白かった。毎回無茶振りしてくるベンジーに若干キレ気味で無理やろって言ったら、ベンジーもこっちも手一杯なんだよ!ってイーサン以上の熱量で答えてイーサンが折れるの好き。

毎回あらゆる勢力から追われるチームIMF。いつにも増して敵の一派・勢力が多い!今回は始まりから洒落にならない危機的状況が伝わり緊迫感が重すぎる。イーサンの身体がいくつあっても足りないくらい大変そうで、ちょっと観てて辛かったかも?特にじゃじゃ馬グレースとのやりとりはあまりにイーサンを酷使していてしんどい。

トップガン組からの参加キャストがアツい!!コヨーテ役のグレッグ・ターザン・デイヴィス君は知ってたけど、ウォーロックも!?スーツ似合うじゃん。カメオな立ち位置だけど嬉しいサプライズ!あと誰だよ、イーサイ・モラレスっていうイケおじ連れてきたの。ナイスキャスティング!
長年映画製作を切り盛りしてきたトム、ようやく出会えた盟友マッカリー。この2人のタッグになってからのM:Iシリーズの魅力が止まらない!前後作、分割作だけどキチンと決着がついているいて良かった。ルーサーから聞いていた2つのことを完遂(この2つがマーヴェリックの2つのミラクルと重なるって見えてアガる!)過去一困難なミッションでひとまずの平和を死守したイーサン、流石のエージェントだ。次も健闘を祈る、ハント君!
さてあと何回観ようかな、楽しみ。

◎トム
冒頭の砂漠のシーンは『ザ・マミー』を思い出した。「アドベンチャー魂はどこへ行った?」と煽ってきそうな人が砂漠を駆ける。
アブダビ空港でのシーン。ベンジーとルーサーと今回のミッションについてミーティングするシーン。ベンジーの「こう言うことだろ?」と言う質問に対し「No」と答えるこのシーン。なんだろう...キュンとした。言い方が良すぎて。優しくて色っぽくて、つまり好き。スーツはもちろん、ここまで似合うかというサングラス姿でターミナルを闊歩するトム。シナリオなんてどうでもよくて、とにかく絵になる。人混みに紛れ込むのはお手のもので、スパイとしてのスキルの高さもわかるシーン。ルーサーとベンジーへのお説教シーンではサングラスかけたまま、前後に揺れながら情報共有の重要性を説くシーンが可愛かった。まさかライター型ガイガーカウンターがキーアイテムになるとは。
イタリアで登場したセクシー弁護士。メガネもいいな。コロナ化の撮影風景で話題になったスパイグッズのようなかっこいい黒マスクは劇中に登場せず...出るかな?と楽しみにしてた。IMAX特典の配布ポスターに使われていたのはまさかのクスッとなるシーン。手錠にハンドルぶら下げたままでもポスターに採用される。観る前後でこのポスターへの印象が変わった。
今作でもトム走り。前作のロンドンでのヘンリーカヴィル追跡ランも長くて良かったが、今回はドゥカレー宮殿の回廊から迷路のようなベニスの街を駆けるトムを堪能できた。

◎イルサの笑顔、こっちは泣き顔
シリーズを通して、男性キャストはトムがもちろん主演を張っているし、皆勤賞のルーサーに加え、M:I 3からのベンジーがいる。歴代のIMF長官役やサポートメンバーには有名俳優も多い。反面、女性キャストの知名度が低かったり、インパクトが弱く(レア・セドゥは除く)もっと魅力的なキャラクターがいたら面白いのになと思うことが多かった。そんな中、女性版イーサンとも言えるキャラクターとしてイルサが登場。イーサンと比較して戦闘スタイルの違いが面白く、足を使った締め技などアクションにも幅が広がった。毎回境遇が不運すぎて見ていて辛い。敵組織に送り込まれ、戻ったら信用できないと言われ、今回は懸賞金までかけられる始末。今まで孤軍奮闘してきたイルサに、やっと理解者になってくれるイーサンと出会えて良かったねと伝えたい。今まで辛かったね、よく頑張ってきたね😭M:I フォールアウトのラストシーンでイーサンが微笑みかけるのはイルサだった。ずっとクールビューティーを決め込んでいたイルサもイーサンの前では素の自分をさらけ出せている。イタリアでの合流時、バンの中でイーサンの「君もいるの?」という表情に、「私も来ちゃった、ついね」と少しおどけた仕草で応えるシーン。こんな素顔も見せられるようになったんだねと涙。そこからのバルコニー、ゴンドラですよ😭そんな表情できたの!?と驚きのバルコニーシーン。安易な恋人関係に落とし込まず、パートナーであり理解者である、まさにソウルメイトという表現が相応しいイーサンとイルサの関係性が本当にエモくて好きだった。ゴンドラで手を取り合うシーンが本当に美しい。正直、アクションシーンよりこのシーンが今作マイベスト。パーティ会場に乗り込むシーンで2人の後ろ姿が頼もしい。このタッグ最高。
唐突なイルサの死。グレースのIMF参加への動機づけに使われているようで嫌だった。ただこれを逆手に考えると、弔いのシーンもなくあまりにサラッとしていたので次作での復帰があるんじゃないかと睨んでいる。それこそ冒頭の砂漠でイーサンがイルサに「君は死んだままでいろ!」と言ったセリフが生きてくるんじゃないかな?イルサ・ファウストは2度死ぬ。ここまでワイスピ・プロットでお馴染みの実は生きてました展開を熱望したことはない。劇的な再登場を待ってます。でなければシリーズで一番嫌いな作品になっちゃいそう...。
サントラにあるPonte Dei Conzafelzi、検索するとあの橋が出てくる😭
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