名波ジャパン10

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEの名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

4.1
MIシリーズの原型は「おはよう、フェルプス君」で始まる指令が印象的だったTVドラマシリーズ「スパイ大作戦」。スパイ大作戦が巧妙なトリックが見所だったのに対してMIシリーズではアクションが派手になった代わりに肝心のトリック性が薄れてしまったのが残念です。類似の設定のスパイ映画「ワイルド・スピード」は「おバカ映画」、「キングスマン」は「お祭り映画」とリスペクトの念を持って分類しておりますが、一線を画すると考えていたMIシリーズがかなり2つに近づきつつあるように思えます。トム・クルーズの役者魂でまだシリアス性が保たれ、踏み止まっておりますが、そのトム・クルーズも還暦を超えて、もう無理すべきではない歳。そろそろ、MIシリーズも最終章とすべきかもしれません。という観点からすると、観ておくべき作品かも。