このレビューはネタバレを含みます
イルサ死んじゃったかあ。。
悲しい。
最後の最後まで本当にかっこいいキャラだった。
イーサンとイルサのコンビが大好きだったから、最後はふたりで幸せになってほしかった。
「ベネチアは初めてよ」「ぼくもだ」とか言っててホッコリしてたのに、あれフリだったのかよ許せん。
その件はさておき、映画を見終わってとても複雑な気持ちになった。
全体的に、もちろん面白かった。
が、トム•クルーズ×クリストファー•マッカリーだし、ミッション•インポッシブルだし、ちょっと期待しすぎた。
ここまで傑作がつづいたシリーズだけに、さすがに今作ちょっと見劣りしちゃうなと思いつつ世評を調べてびっくりした。
IMDbでもRotten Tomatoesでもfilmarksでも、今のところMIシリーズで最高の評価を受けている。
ゴースト•プロトコルより、ローグ•ネイションより、フォールアウトより、こっちの方が面白いのかあ、、
映画の楽しみ方って、本当にひとによって違うもんだなあ、と思った。
もちろん、よかったところもいっぱいある。
まず新キャラがとてもいい味出してた。
チームに新たに加わることになるグレース(ヘイリー•アトウェル)のおかげで、緊迫感のあるアクションシーンでもコメディ味が出て、とても楽しく笑えるものになっていた。
敵側の用心棒パリス(ポム•クレメンティエフ)も、トラックで車を薙ぎ倒すときに大喜びだったり、いい意味で漫画みたいな悪役で面白い。
"それ(エンティティ)"も、まあよく見る設定ではあるものの、今の時代だからこそよりリアルかつ不気味に感じられた。
CIAのふたり、かわいい。
アクション的な見どころも勿論ある。
バイク崖ジャンプのシーンはやっぱりすごい。
チョロQみたいな車でローマを爆走するところも楽しい。
めちゃくちゃ狭い路地での格闘も、ジャック•リーチャー的な泥臭さと生々しい迫力があってよかった。
残念なところは1点だけ。
これはもう完全に個人の好みとして、アクションが物足りない。
見終わったあと「あそこすごかったよね!」と語りたくなるような、トム•クルーズにしかできないような生身のアクションが、もっともっと見たかった。
直近2作でいえば、CMでメインイメージとして多用されてた「飛行機つかまり離陸」や「スカイダイビング」は、あくまでも序盤のつかみであって、その後に同等かそれ以上の驚くようなアクションがちゃんとあった。
一方今回の見所は、CMで何回も見たバイク崖ジャンプだけ。
もっと仰天するような何かが見たかった。
しかもところどころ、CGちょっとチープではないか、、?
クライマックスのちょっとずつ崩壊していく列車の場面とか、かなり役者が背景のCGから浮いてるように感じた。
前の方の座席だったせいだろうか。
そんなわけで、もちろんちゃんと面白かったし、続編も絶対に見るけど、個人的にシリーズの傑作群には一歩及ばないかなと思った。
個人的MIシリーズ順位
6>>4>5>>"7">>1>3>>>>>>>>>>2
【追記】
レベッカ•ファーガソンの出演作見て、「ん???そういうこと!?!?」ってなったけど、あてが外れたら悲しいので何も期待しないでおく。
【追記2】
メイキングでトム•クルーズがいろんなスタントを体を張ってがんばってるのを見ると、なんでもっと素直にありがたがって楽しめなかったのかと申し訳ない気持ちになってくる。
自分に"本物"の迫力を感じ取れる感性があればもっと楽しめた気もする。