ダオ

花と雨のダオのレビュー・感想・評価

花と雨(2019年製作の映画)
4.0
ヒップホップアーティストSEEDAのアルバム『花と雨』を原案につくられた土屋貴史監督の初長編作品。

使い切れてないテアトルチケット消費すべく例年1月末はおおわらわで、きっとそういう人が多いのでしょう『バニシング』は前列残して満席で、それは嫌なので席に余裕のあった『花と雨』にしたのですが、ごめんなさいSEEDAという人も『花と雨』なるアルバムも知らなかったのですが、とても良かったです!

まずは冒頭、どこの海岸線か、いくつもの稼動しない発電用風車が主人公のこれからを予感させてくださりニンマリ。あとはその風車が風に乗るのを待つべく物語にどっぷりと浸かるだけ。

葛藤と挫折の連続をブチっブチっとぶった切ってつなぐ手法はヒップホップのそれか主人公の心のありようか? とにかく最良な音楽に乗ってテンポ良く見ることができました。

しかしまあ人に想いを伝えたいってのは罪なことよねえ。大麻草吸ってできるんならわけない話なんだがなあ。きっと人間の欲求のなかでも最上級に位置するしそれゆえに難しいことなんじゃないかな? 身を捨てて? いやいや削ってこそ浮かぶ瀬もあれ、ね。
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