《田中圭というマクガフィン》
ラーメン食べてたら後ろでカップルが別れ話してたら嫌だな(笑)
男が｢好きだから別れる｣とか訳わかんない事言ってるし、当然納得しない女は｢ハッキリとした理由を言え｣って問い詰めると男は｢バランスが悪い｣って、自分だったらあそこで耐えられずラーメン吹き出してると思う。
花屋の若い店主･夏目(田中圭)を中心に様々な人々の恋模様を描く。
それらは全て片想いであり成就する事はない。
普段は異次元だのゾンビだの、その手の映画しか興味無いボンクラなのでこの手の映画はほぼ見ないのですが『愛がなんだ』(未見)の今泉力哉監督でいち早くNetflixに来てたので。
女子中学生･ラーメン屋の娘･人妻、出会う女性はことごとくこの花屋に恋しちゃう。
あの女子小学生が不登校になり花屋に入り浸る様になった原因も実はあの男なのでは(叔父なのに)
こういう役を嫌味も違和感もなく自然に演じられる田中圭ってすごい。
只かっこいいとか男としての魅力みたいな、そんな卑賎な物じゃなくて世界の中心にいる存在、この映画の世界の中心である《神》みたいな存在。
自分から外へ向かうのでは無く全てを肯定し受け入れる、いい意味で《空っぽ》で《空虚》だから皆彼に惹かれて行くというか、花に囲まれていつでもそこにある存在、聖なるチンピラ、シビル･アビディではなくて聖なるお花屋さん、皆の偶像の様にそこに存在しているみたいな。
あと、あの夫婦は狂ってる。
