お望月さん

失くした体のお望月さんのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
4.3
すっごく良かった。肉体を失った手首が指先の「感触」の記憶を取り戻しながら何処かへ向かうという物語。並行して持ち主の過去が描かれていき、そこでは「音触」が重点的に描かれる。
飛躍的なアクションの手首パートとたどたどしくもどかしい肉体パートが交差する静かなエンディングは、そこにないけど「ある」ものへの祈りを感じた。