グラサンビーニー

失くした体のグラサンビーニーのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
3.0
手の冒険と共に主人公ナウフェルの両親が亡くなった事などの過去が徐々に明らかになっていく。
裕福な家庭で育ったであろうナウフェルは、両親の死後冴えない人生を歩む事になる。

手は自身の記憶を彷徨っているのだろうか。手の冒険の合間合間で映画が始まって以降ずっと主人公の断片的な過去編が流れる。
過去のお話が現在へ追いつくと共に、手はやっとナウフェルの元へ辿り着く。
ずっと冴えなかったナウフェルは、左手を失った後、屋上からビルを飛び越えて歓喜する。後ろ姿は何かから解放されたかのようで幸せそうだった。

ラウエルは何から解放されたのだろうか。
あの手の役割はなんだったのだろうか。