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イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-のjunのレビュー・感想・評価

3.4
スティーブン・キングと息子のジョー・ヒルの共作の短編小説が原作と聞いて。
ブラックフォンから続けて興味を持ち観てみました。

いやー、最初から最後まで画面が草だらけ🌱🌱🌱笑

ざっくりしたあらすじをいうと冒頭妊婦のベッキーとその兄カルが車でサンディエゴを目指しています🚗
どうやら妊娠したことを家族に反対され、恋人にも堕胎を勧められてお腹の子を養子に出すためサンディエゴのある夫婦に会いに行く途中の様子。

道中、人間の背丈ほどの高い草が一面に生い茂った場所から
「助けて〜!ここから出られないよー!」
と子供の声が聞こえてくる。

それを聞いたベッキーとカルはトービンと名乗るその少年を助けるために草むらに入って行く。しかし右を見ても左を見ても草しか見えず少年の声は聞こえど姿は一向に見えない。

その内ベッキーとカルもはぐれて遂には草むらの中で夜を迎えることになる。

やがてベッキーは少年の父を名乗るロスに遭遇。妻と息子を探しているというがこのお父さんがなんとも怪しい雰囲気がぷんぷん。この辺りからいつものスティーブン・キングっぽさをひしひしと感じ始めました。

ロスと行動を共にしているうちにまた朝が来ます。

今度はメインの視点が変わりベッキーのお腹の子の父親でベッキーに堕胎を勧めたものの後悔してベッキーの後を追ってきたトラビスがメインになります。

なんとかベッキーとカルに会うことができたトラビスは音信不通になったベッキーとカルを追いかけてこの草むらにやって来たと説明。しかし奇妙なことを言い出します。

「二人が街を出たのはもう2ヶ月も前だ」と。

ここで頭が混乱😵‍💫2ヶ月も飲み食いせず生きていられるわけもなく…
どうやら草むらの中では時間軸の歪みが発生しているようで昼と夜では違う世界線になっているというタイムパラドックスまで加わってかなりややこしい設定。

そして後半マザー!で観たような胸糞な展開もあったりCUBEのようであったりもします。(後から気づいたけどCUBEと同じ監督でした)

前半面白かったけど後半失速したかなという印象。もう少し短時間でも良かったかなーと思いましたがなかなか楽しめる作品でした。

あの岩の正体は…🪨?
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