経年変化

ソング・オブ・サマーの経年変化のレビュー・感想・評価

ソング・オブ・サマー(1968年製作の映画)
4.4
梅毒が原因で失明、全身麻痺のため車椅子生活を強いられているにも拘わらず、素行に難アリ頑固一徹といった具合の作曲家フレデリック・ディーリアス。そんな彼の最晩年の創作活動に寄り添った青年エリック・フェンビーの目を通して描かれる自伝的要素の強いTV映画。
助力という名の当初の奉仕活動は、何時しか二人の共同作業へと昇華されていき、生み出された音楽がケン・ラッセルがスケッチする美しい映像とこの上ない化学反応を引き起こす。これだけで鳥肌モノの感動が味わえるというのにそこへ妻イェルカの見返りを求めない援護射撃…