「母親や妹である私達の仕事は あの子達を忘れさせない事」
実際に起きた未解決事件を扱ったサスペンス。
冒頭で未解決事件だと宣言しているので、本作の結末が「犯人捕まってよかった」というスッキリエンドにはならないことが約束されている。
本作は、被害者が売春婦だという理由で捜査が怠慢な警察に業を煮やした一人の母親が、自らの足で生死もわからない自分の娘の捜索を始める。その中で娘を失った別の母親たちとの出会いがあり……といった内容。
被害者の家族の心情をメインテーマにすることで、ヒューマンドラマ色の強いサスペンスとなっている感じがした。
長期に渡る行方不明って、もしかしたらまだ生きているかもしれないという希望も抱けるけれど、ずっとはっきりしないままというのも、精神的にきついよな……。
ラストでは、主人公のメアリー・ギルバートご本人の実際の映像と、その後家族がどうなったかが説明されるけど、正直言って知りたくなかった……。