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仮面病棟のboringmanのレビュー・感想・評価

仮面病棟(2020年製作の映画)
3.2
覚悟を決めた復讐者の前では、あるべき倫理観・正義みたいな物って意味を為さないと感じました。結果的に復讐は果たされたし、法的な罰受けた説明もない。完璧、完璧な復讐ですね。映画ラストにとあるアイテムを主人公に返して、映画がきれいな感じで終わるのですが、見方を変えれば、アイテムを返す事で躊躇して出来なかった最後の復讐を実行するという風に解釈出出来るなと。それだと主人公が会見で告発するシーンの意味が無くなってしまう。つまり映画全体のトーンが論理側の視点か、非論理側の視点で見て良いかのわからず、どっちつかずな映画だなと思いました。(多分僕の考えすぎ)
映画のストーリーとしては、とある"マクガフィン"を巡るサスペンス。序盤からミスリードを誘う様な展開の内容でここは良かったなと思いましたが、警察無能系結果毒にも薬にもならない作品でした。
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