ふくろう

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来のふくろうのレビュー・感想・評価

1.8
宮崎駿の雰囲気で高畑勲の世界観を描こうとして結局NARUTO。しかし、NARUTOみたいにキャラの内面が描かれてる訳でもないので???

しかし、宮崎駿の雰囲気のジブリを作るには久石譲は必須なのである。

最近の日本のアニメ映画は少しやりすぎな気もするけど、作画、脚本、音楽どれも大事だし、他が弱いなら音楽をガッツリ主役に据えるくらいは必要だと思う。

ストーリー的にはまんま平成狸合戦ぽんぽこなんだけど、人間とほとんど絡まないので、内輪揉め感がひどい。キャラデザに違いがないのでどっち側なのかわからない。

正義と正義の対立の間で実は最強の力を秘めたショタ主人公が揺れて選ぶみたいな、うまくやると感動を生みそうな設定なんだけど、その肝心の正義が弱いというか矛盾を抱えてたりするので、話に入っていけない。

ストーリーに期待しなければ、良いとこもある。作画は、気になるとこもあるけど総じてレベルは高いのだ。そして、吹き替え版は売れっ子声優を惜しみなく投入してるので、全体の繋がりを見ると疑問符も並んでしまうストーリーも個々のシーンでは演技に引き込まれる。
ジブリ的な拘りや最近のプロモーション的な事由でプロの声優が全面に出てこない映画が多い中、逆に安心する。