このレビューはネタバレを含みます
猫好きだから猫の絵に惹かれて見始めた。
最初は、美しい自然と
猫かわいー猫つよいーって感じだったのに
ムゲンが出てきてから
なんとも言えないピリッと感と静けさを感じた。
大枠はありがちな
既存の存在と新しい存在に対して
孤立するか共存するかという話。
ただ勝利して共存するだけの物語はたくさんある。
でも、ムゲンの愛がそれを別物に見せた気がする。
きっとムゲンはどの妖精も大切にしている。
フーシーがシャオヘイにしたのと同じように。
ムゲンは力で勝てるからと言ってしまえばそれまでだが
尊重する気持ちがあったからここまで強くたれたと思いたいな。
フーシーだってすべて間違いだったと断定はできない。
ただ、死ね、とその一言が明らかに相手を憎しみすぎて自分が壊れたことを示す瞬間だったと思う。
そしてこれが本当に今現代の自然と人の対決だったとしたら、
フーシーの負けは本当に
自然の終わりを示してしまうと思う。
それはシンプルに悲しかった。
人間は止まれない。
もう既に多くの見えない動植物は知らずに消えているんだろう。
残された希望は、
ムゲンとシャオヘイが人間と戦い
勝つことになるよなあ。
この映画のラストとしては
居場所とは場所ですか？人ですか？
爆泣きしました。
私は、誰かの居場所である人になりたい。
2022年ベストアニメでした！
