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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来のblueのレビュー・感想・評価

4.5
3月以来3ヶ月ぶりの映画館
もともとスカスカの時を狙うので
まばらな席も違和感なし!
ポップコーン売ってないのが残念でした

さて内容
日本のアニメの歴史を詰め込み振り返るかのような作品
日本語吹き替えなら日本作品と勘違いするレベル

主人公は黒猫の妖精、人化も出来るし獣化も
冒頭は「令和妖精合戦ニャンニャコ」かの如く
都市開発により住処を奪われ人を憎み
「魔女の宅急便」のジジが「パワーパフガールズ」に出たら…並の巨大なお目々で表情豊かに躍動し
森の中には「もののけ姫」のコダマのような浮遊体
疾走やバトルは「ナルト」のように静と動を上手く使い
精霊たちの動きは細田監督を思い出し
90年代アニメ(らんま1/2、シティーハンター)的に目が横棒だけになったり
気付いた表現が頭の横に王冠みたいなのが出てきたり
少女マンガアニメ的な表現も多々
ちょっと古めの演出も緩急として挟み込み
美術やダイジェストで日々を進めるのは新海監督を思い出し
カメラワークや舞台は今敏監督を思い出し
ストーリーも主人公の成長物語と王道のジャンプコミックスのよう


常に何かしらの作品が毎シーン思い浮かぶのに
この世界観を作るのに必要な表現で
嫌じゃない…むしろ日本のアニメを楽しんだ世代が
インプットしハイブリットしアウトプットした

んだと思う

解説や経歴が知りたくて
パンフレットが久しく欲しいと思ったがなく
(売り切れたのか、そもそもないのか)
感じた事を書いたが
これで日本のアニメ見てませんだったら
己で辿り着いた表現全ては日本の
売れ線ほぼ網羅してるよ…ってなる

とにかく楽しくてアニメ好きにはたまらない仕上がり
コロナ明けに相応しい映画を劇場で見れた
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