去年の『羅小黒戦記』に続いての中国アニメーション映画。
あちらはジャパニメーション風の手書きアニメだったが、本作はピクサー味のあるCGアニメ。(特に犬のはらまきの挙動というか表情はディズニー味が強い)
それでいて、女性キャラはやたら艶めかしい。
『羅小黒戦記』ではアクションまでジャパニメーション的だったが、本作はまさに武侠モノのようなアクションでお国柄を出していき、その上で終盤には大怪獣バトルも盛り込んでくる贅沢な作りになっている。(あの辺はもっと動きに重量感がほしかったが)
ストーリーに関してはやはりというか大味。
わざわざ主人公の宣を蛇嫌いの設定にしてるのに、白の正体が白蛇だと知っても一切の躊躇いを挟む間もなく彼女を受け入れるなら、その設定完全に死んでるじゃん。
宣が妖怪になった際の見た目の変化が犬の尻尾が生えたぐらいなのもズッコケポイント。
宣が白に夢中になるにつれて、相棒のはらまきがほったらかしになるのもどうなんだ。
吹き替えで観たけど、宣の声を演じたSnowmanの佐久間大介はそんなに演技に違和感を感じなかった。
本作の吹き替え陣だと、やっぱり悠木碧の演じ分けが圧巻だった。