ずばり、超面白かった。今年みた邦画の中では一番当たりかも。
こんなおばさんいるよねあるある映画なのかなぁと思って観賞したけど見事に裏切られた。
冒頭から伏線がはられていて、近年だと『カメラを止めるな』みたいな二度美味しい感。
コメディ部分の完成度も高くて、おばさんが仕切り板をぶち破って侵入してしまうシーンなんか手を叩いて笑ってしまうほど。
でも、物語の本質は至ってシビア。
正しく生きるってなんなんでしょうか。
この映画の登場人物はみんな自己中心的。
当たり前に女に自分の子供預ける勝手、
仕事に気を取られて自分勝手、
子供の勝手、
生産者・消費者の勝手。
そんな中、マンションでひっそり暮らす美和子おばさんの素直さは社会において救いでもあるし、輝いてみえる。
繰り返しになるが、正しく生きるってなんなんでしょう。
人はいろんな面を持つ多面体なのに、人はその一面しか見ようしないのはなぜなんでしょう。