麻生さくや

ミセス・ノイズィの麻生さくやのレビュー・感想・評価

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
3.4
15年くらい前にニュースになった騒音おばさんをネタにした(?)映画

母であり主婦であり小説家の主人公。
引っ越して来たアパートでは隣のおばちゃんがまだ夜も明けきらないような早朝に布団叩きを始める。
スランプに陥っていた主人公は隣のおばちゃんと口論になって……というご近所トラブルを描いたヒューマンドラマ

いい評判も聞いていたし、うちの親も面白かったと言ってたんだけど、個人的には「悪くはないけど…」…といった感じ。
終盤のクライマックス以外の登場人物の描き方に悪意を感じると言うか、終盤のクライマックスまでぱっと見悪者で非常識な人たちが実は……というギャップのためなんだろうけど、主人公の小説家が編集者に言われてたことが、そのままこの映画にも当てはまるんじゃないのかな?…と思ってしまった。
リアルではあるし、こういう人もいるだろうなぁとも思ったけど、描き方が物語のための登場人物に貶めちゃってるのがあまり好きになれず…
前半と後半のセリフの違いも「視点が違えば」ってことなのかもしれないけど、視聴者をミスリードさせてる映画の見せ方は、本編内のネット動画とやってることは一緒だし…
クライマックスからエンディングまでのまとめ方も都合よくあっさり「めでたしめでたし」すぎるし…
ストーリーも登場人物もいいのに、もっと丁寧に描いて欲しかったなぁと感じました。
麻生さくや

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