かつて話題になった騒音おばさん事件をテーマにした作品。
事件を掘り下げていくと、実はおばさんも被害者だったんじゃないか、という説もあったりでそれをしっかり反映した作りになっている。
主人公目線、おばさん目線で描き、意図的にどちらが被害者か加害者か分かりづらい作りになっている。
誰かの常識は誰かの非常識。本当にこの言葉に尽きる。
実際におばさんは頻繁にメディアで取り上げられ、ネットのおもちゃにされてしまった。
その事もしっかり描ききり、一つの事件も簡単に終わりに出来ないと思わせる。
想像以上に深い作品で驚いた。
現実はこう上手く終わらないだろうな、というエンディングだが映画なので。