前半にあるのは、双方の先入観が生むボタンの掛け違い。 他人に与える印象を客観視することや先入観の払拭を欠くこと泥沼の入り口。
後半にあるのは、第三者の先入観が生む決めつけと勝手な審判。世間や法廷が是非を下す前に、当事者同士による決着がベストな時もある。
デリケートな内容だが、音楽も俳優陣の演技もどこかでコミカルであり、ワンシーンだけ切り取れば、どう見てもコメディで心配した。だが、オチに到達した時、まんまとやられた。意味が合ってるかは不明だが、タランティーノの復讐3部作に似てる。また、当事者同士の泥沼劇は『空白』に似てる。
主人公の夫が何気に戦犯だと思ってる。第三者の中では1番近くいたにも関わらず、妻の言い分は聞かないし、隣人のことも調べようともしない。問題を解決する気が全く見受けられなかった。主人公の台詞でもあったけど、ここまで妻の問題を他人事で済ませようとするのはヤバいやろ。
⭐評価
脚本・ストーリー:⭐⭐⭐⭐
演出・映像 :⭐⭐⭐⭐
登場人物・演技 :⭐⭐⭐⭐️
設定・世界観 :⭐⭐⭐⭐
星の総数 :計16個