ねこ

アトランティスのねこのレビュー・感想・評価

アトランティス(2019年製作の映画)
3.6
サーモグラフィが描くふたりは、ぬくもりを共有しながら赤く染まる…わけじゃない
生きてりゃ誰だって赤く映る
独裁者も偽善者もみな同じ
単なる科学技術の結果でしかない
そこに意味をくっつけてしまうのは、彼らの世界があまりに荒んでいるから
どうかふたりに良いことがありますようにと願うから

赤や黄色を切実に感じるより、「赤いね」「そうだね」で終わる平凡が欲しい
それがかなわぬ場所に生きるしかない人々と、遠い国から傍観する自分
どちらもやっぱり赤いのだ
ねこ

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