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ジャスト 6.5 闘いの証のMizuhoのレビュー・感想・評価

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)
3.7
今世の中騒がせているルフィ事件と重ねて鑑賞した。
末端の犯罪者は犯罪の肩代わりし、一生を棒に振る。警察は末端から締め上げ、黒幕を追っていくが、末端は悪事の全体像がわかっているわけではなく、黒幕は誰も見たことも話したこともない。どこも同じ。
犯罪に足を踏み入れるのは、貧困が原因。普通に生活していても豊かになれない、という社会がつらい。12才の少年が身障者の父をかばって罪を被る事も。
イランの賄賂社会、凄まじい。少額から大金まで。マフィアも悪いが、警察もダメじゃないの。どうにかならんか。
2H以上の作品だが、どんどん進むので長いと感じなかった。多々ある印象的なカメラワークに引き込まれるのも、時間を感じさせない一因だろう。人が去ったスラムに並ぶ水道管の中に生活物が残され放置される残骸、男児が体操することところ…
東京外大の映画上映会での解説で、タイトルの意味、イランの麻薬、貧困問題を知る事ができた。イランに行くと、日本人には総じて好意的、尊敬されていると感じるが、この映画で両国裏社会同士のつながりという裏の関係もつぶさに見させられた。

ナセルが、、、ゼレンスキー大統領に見えた。似てる…
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