ジャスト 6.5 闘いの証の作品情報・感想・評価

ジャスト 6.5 闘いの証2019年製作の映画)

Metri Shesh Va Nim/Just 6.5

上映日:2021年01月16日

製作国:

上映時間:134分

3.7

あらすじ

「ジャスト 6.5 闘いの証」に投稿された感想・評価

モルB

モルBの感想・評価

5.0
・秀逸なオープニングシーンから引き込まれて、アッと言う間にラストまで駆け抜ける。
・庶民の凄まじい貧困、弱者の人権を蔑ろにする理不尽な社会システム、権力を笠に着た警察の横暴などがドキュメンタリーかと思うほどのリアルさで描かれる。
・善と悪の対立ではなく、グレーとグレーの対立になっているところがリアル。

このレビューはネタバレを含みます

ジャンキーのエキストラの数とガチ感がヤバい。あれを捕まえる警察も弁護する弁護士も裁く裁判官も大変だわ。気が遠くなるね。

最初のガサ入れの警官の横暴さとか家族の怯え方とか生々しく感じられた。

麻薬王が家族のために、みたいな感じの主張して家族が出てきて家族愛見せつけてきたけど、たくさんの人間死なせてるからそんなこと言われてもねえ…って思った。
息子を売って刑を逃れようとする障害者のオヤジも酷いものだけど。
かくわ

かくわの感想・評価

3.0
警察の麻薬撲滅班と組織という万国共通のテーマながら、土埃舞う摘発シーンは中々観ることができないのでは。

ラストのやるせなさとそれを理解できない純粋無垢な子供のあーのシーンが印象的。
(これを観て、印象的な予告編だった作品これか!となりました)

そしてペルシア文字がカッコいい。。

2021-105-081
眠たくなるような映画でもないのに、体調不良のため眠ってしまってよく覚えていない…。

しかしスラム街の人口密度、茹だるような暑さや砂埃など、画面から感じられるイラン映画ならではの空気感は強く印象に残っている。特に留置場ですし詰め状態になっているスラムの人々の熱気は凄かった。

おじさんに成長した姿を見せるため皆の前で側転してみせる男の子、美しかったなぁ。
警察麻薬撲滅チーム主任がタフというか
熱血漢、弾丸トーク、かっこいいし、あれだけの麻薬窟を取り締まる、頼もしかった。切れ目のない会話劇、パワフルだった。

フライヤーのイメージが写されたシーンは
おお。なるほど。と思い悲惨さが伝わって来たが、予想よりも明るい感じもありテンポも良いので面白かった。二千円以内でいろんな国の文化をストーリー付き、俳優の熱演で見知りすることができる。

帰りのエレベーター内で80代かも知れないおじいさんが「初めてのイラン映画、面白かったな、もう一作もある、観てみようか」と言われて楽しそうだなと思ったし、やっぱりイラン映画は珍しいのかなと思った。
イラン版「毒戦」と聞いていたけど、行き着く先はもっと深刻で。身内には裕福な暮らしを与える権利を主張するけれど、その裏で親の罪をかぶる子供がいて。貧しさが充満すると幸せの視野が狭くなる。サスペンス要素あり社会的で映画的で、びっくりするぐらいいい映画だった。
予備知識なしで、ヴィジュアルとタイトルから、てっきりポリティカルな政治犯の映画かと思っていたら、ゴリゴリのプッシャーもの。オープニングから凄い勢いで捲ってくる。中盤会話劇にシフトして、わかりづらい箇所もあるのだが、勢いの余波で呑まれる。ラストのモブシーンも圧巻。高カロリー作品。
藍住

藍住の感想・評価

4.0
パワフルな語気と口論に圧倒されまくっていたらまさかの展開に言葉が出ない。
警察がとにかく凄い勢いで捲し立てて被疑者に詰め寄るので、被疑者は弁解もできず自供させられる。
最悪の場合は問答無用で死刑になる。
そこに冤罪の可能性はないのか?
あるに決まっている。
イランはそういう危うい司法制度で成り立つ国らしい。

確かに麻薬を売って売人が金儲けしてる間に人がバンバン死んで依存社も急増して、それ自体は絶対的な悪なのだが、売人が麻薬を売り始めた経緯とか状況とかを考慮する過程をすっ飛ばしてすぐに死刑に直結させて良いのか?という話。
麻薬の売人の家族が面会に来たシーンが一番堪えた。
自分が儲けたいから麻薬を売った人と家族の生活のために麻薬を売った人、性質が全然違うのにイランという国の前ではどちらも死刑に値する悪で、弁解の余地などないのだと絶望してしまった。

イランでは死刑執行数が2019年の時点で2番目に多い国になるらしい。
この映画を観た後にニュース漁って上から2番目の記事が「反政府デモに参加したレスリング選手、拷問の末自白→死刑執行」という記事で、映画の中で訴えていたことが現実に起きているんだなとショックを受けた。
一体どうしたら良いんだ。
iz

izの感想・評価

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記録

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2: 2104191845 hs
全員、髭面。

太っちょ三人衆だとか、一人で荷物を取りに戻ってくる半裸の子供だとか、事件の解決に執念を燃やす刑事のちょっと行き過ぎた言動辺り、オフビートなコメディに見える瞬間なんかもあって。

あたいが観慣れているハリウッド映画の文法をまんまスライドさせて臨みまして、果たしてその感覚で言いますと。

留置所だかの立錐の余地もない様子だとか、そこを子供がうろちょろしてるだとか、麻薬王の実態辺り、どう受け止めたものか困るくらい新鮮な絵面もたんまりありましたよね。

苦労が徒労という結末にも、世界の混沌を思わされましたよね。
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