ホラーというより、戦争の悲劇を伝える社会派作品。そう捉えると、犠牲者を霊として描くことが不謹慎にも感じる。
ワンシーンがゆったりで、大きなことは起こらない。淡々と、理不尽に大虐殺された人々や、アルマの無念や怨念が伝わる。
自分で手をくださずジリジリと妻を利用して呪い殺すアルマ。長い黒髪と幸薄顔は、どう見ても霊。アルマの不気味な存在感が肝になっている。
死霊館シリーズと勘違いして、前情報なしに観賞。関連することは何もなかったので、なんだかおかしいと思い調べたら無関係。私のような人多いのでは?
でも、グアテマラホラーは新鮮で、観てよかった。ホラー嫌いでも大丈夫だと思う。
違うタイトルにしたら、もっとたくさんの人が観るだろうに。